トラツグミのトラちゃん

これも令和3年の話題です。
3月18日の早朝、ガラスのドアの前で倒れている鳥を発見!トラツグミです。ガラスにぶつかってしまったのです。小さな体重の軽い小鳥なら助かることも多々あるけれど、トラツグミ位の大きさになると助からないことがほとんど。
近づいてみると、まだ息はあるものの動けないでぐったりしていました。頭を打っているようで下手に動かせません。しばらくそのままにして様子を見ることに・・・。

日課の散歩から帰って「もう死んでしまったかな」と見てみると・・・。生きている!!ひっくり返ったままで、目はパチッと開いてキョロキョロしている!!
これは生きる力と運があるかも知れない・・・と保護することに決めました。
洗濯ネットを使ってふわっとそっと包み込むように捕まえて、段ボールに入れて安静に。
落ち着いた頃に水分補給を試みる。ポカリを薄めた水分を割り箸にふくませてあげてみることに。段ボールの隙間からそっと割り箸を差し入れてみると・・・。とこくこくと飲みました。これはいいぞぉ!!
翌朝、ドキドキしながらそっと覗くと・・・生きている!!こうなると餌の調達が課題になってきます。野鳥といっても種類によって食べるものは様々違います。トラツグミはミミズが大好物。・・・が、春先なのでミミズを全然見かけない・・・。庭のレンガの下だとか道の脇などあらゆるところを探し、やっとのことで見つけ段ボールの隙間からそっとピンセットで差し入れてみると・・・。

喜んで食べる!!
その次の日からはミミズが足りないと思われるので応急的に犬用の缶詰めを併用。トラちゃんも背に腹はかえられないと緊急事態なのを分かっているのか食べてくれた!!

保護から4日後、だいぶ落ち着いてきたので一回り大きな段ボールに引っ越し。つかんだりすると、トラちゃんに負担がかかるので、色々工夫して、自分で新居に入るように考え今までの箱を暗く、新居に少し光が入るようにして両方の入り口を開けてくっつけてみました。しばらくすると、自分で歩いて新居に移ったので、扉を閉めてお引っ越し完了!!あまりにも思った通りに行動してくれたので思わず笑ってしまうほどでした。

保護から7日後、ヒタヒタと歩く音が活発になってきたので、今度は鳥カゴにお引っ越し。おびえてカゴにぶつかって怪我をしないようにカゴの内側にプラダンを貼って、カゴは暗幕で覆いました。
下に敷いていたちぎった新聞や飲み水を換える時におびえてひっくり返ってしまうと自力で起きられない以外はヒタヒタと歩く様子もどんどん力強くなっていきました。
自然に帰すために保護したので、人間の姿を見せないように細心の注意を払ってトラちゃんと接します。トラちゃんもよほどお腹が減っているのか、本能なのかピンセットでつかんだミミズを見るとサササッとやってきてつるつるとうどんでもすするようにそれはそれは美味しそうに食べ、大物の時はあまりに大きすぎたのか目を白黒させている時もありました。

そして、保護から約2週間。まつもおみもミミズ探しの名人級になった頃。トラちゃんがひっくり返ることも無くなったので、放鳥=自然にかえす決断をしました。

その後、トラちゃんが帰って行った方角からトラツグミの声を何回も聴きました。
一年とちょっと経った今も時々声を聴きます。「トラちゃんであったらなぁ」とミミズに目を輝かせていたあの姿を今も思い出します。

思い立って衝突防止用に切って・・・

貼った。以後、ぶつかった鳥はいないようだから効果有り!?

後にまつが木で作ってくれた。効果絶大♪♪
この記事へのコメント
はい♪以前、交通事故にあったハクセキレイを保護して半年程リハビリのお世話していたことを思い出しました。トラちゃんも元気になってくれて本当によかったです♪♪